2011年04月08日
2011年3月12日に南相馬,相馬地域の一部について被害の概要調査を行った(文責:卜部厚志)
調査:高浜信行,和泉 薫,鈴木幸治,河島克久,卜部厚志,片岡香子,福留邦弘,伊予部勉
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地形図は日本地理学会が津波浸水範囲を判読し,HPで公開したものの一部を使用した.


軽トラックは流されている.住家は1階部分が浸水(壁・窓の破損)した状況で家屋の全流出にはいたっていない.

中央の堤防が河川流路.目線の高さが津波の浸水の高さ.堤防よりも高い水深をもっていた.海岸部のこれ以下の標高の低地集落は全部流出した.写真中央部の送電線鉄塔の一つ南側の鉄塔が流出している(東北電力原町火力発電所からの送電網).


津波の遡上はPhoto5,6の地区では,約標高13~15mまで到達した.対岸の少し茶色くなっている部分が最高水位.

中央部には田圃があった.前方の陸地は海浜沿いの砂丘列.砂丘列を全面的に乗り越えてきた.



もとは田圃.前方の砂丘部(木の並んでいる部分)の内陸側にあった集落が全部流出.

前方の砂丘部(木の並んでいる部分)の内陸側にあった集落が全部流出(100戸ぐらい)して集積している.

流入した船.津波の高さは,路面より150cm程度.