2012年02月09日
2012年02月09日
十日町市小荒戸(松代地区)の積雪断面観測結果について(2012年2月8日)
新潟大学災害・復興科学研究所
環境変動科学部門・気水圏環境分野
気水圏環境分野では,今冬の豪雪の実態を把握するとともに、雪害対策に寄与するため積雪状況や雪崩発生状況等の現地調査を行っています。ここでは、2012年2月8日に十日町市小荒戸(松代地区、標高190m)で行った積雪断面観測の結果を示します(図1)。この図を見ると、積雪内部には水を含まない厚いしまり雪層(●)がありますが、積雪下部の約1mは、今週の暖気と降雨によって水みちが形成され、部分的に水を含んだざらめ雪(○)になっていることが分かります。このことから、新たな降雪による表層雪崩のみならず、全層雪崩の危険性も高くなっていると判断されます。実際に、国道353号線脇の斜面(津南町辰ノ口)では道路に支障する全層雪崩の発生が見られました(図2)。
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