自然災害に関する国際連携パートナーシップ(GEOMME)講義と巡検を日本で開催しました
イベント
本学災害・復興科学研究所は,気候変動に伴い変容する自然災害の予測や防減災,リスクマネジメントに関する研究・教育の国際連携パートナーシップ(GEOMME)をノルウェー・韓国の研究機関・大学と締結しています.
本年度は,”Hazards and Risk Over Large Spatial Scales”(大規模な空間スケールで生じる自然災害とリスク)と題して,大学院生を対象とした講義と巡検を2023年11月6日から17日にかけて日本で開催しました.ノルウェーと韓国,日本の大学および研究機関から学生と研究者が集い,6大学3研究機関の計31名が参加しました.
参加機関:トロムソ大学(UiT),ノルウェー科学技術大学(NTNU),ノルウェー地盤工学研究所(NGI),韓国科学技術院(KAIST),江陵原州大学校(BWNU),韓国地質資源研究院(KIGAM),新潟大学,弘前大学,防災科学技術研究所
講義では,日本で発生している様々な災害メカニズムの紹介やハザードマップ作成に必要となる数値モデルの解説,モデルの数値計算からハザードマップ構築に至るまでの実習に取り組みました.
巡検では,日本における災害現場や災害対策などを対象とし,新潟から山形,仙台,福島,茨城と日本海側から太平洋側にかけてフィールドワークや防災施設の見学を行いました.
【日程】
11/6〜10:新潟での講義および実習
11/6:日本や新潟での自然災害,ウェルカムパーティー
11/7:雪崩や土石流などの重力流に関する流動モデル,実習
11/8:降雨に伴い発生する地すべりと土石流,実習
11/9:ハザードマッピ作成,実習
11/10:確率論に基づく定量的な災害リスク評価,実習
11/13〜17:災害現場や研究施設の巡検
11/13:滝坂地すべりの見学,村上土砂災害現場でのフィールドワーク
11/14:村上土砂災害現場での意見交換,雪崩対策工の見学
11/15:防災科学技術研究所新庄雪氷環境実験所の見学,津波対策工の見学
11/16:吾妻山と磐梯山といった火山の見学
11/17:防災科学技術研究所(つくば)大型降雨装置の見学,ワークショップ
【関連リンク】
写真:新庄雪氷環境実験所の見学
写真:村上土砂災害現場での意見交換