災害・復興科学研究所

国際シンポジウム「冠雪活火山地域における複合連動災害―ハザード,リスク評価と減災」を開催しました

イベント

 2026712日(日),アートホテル新潟において,新潟大学災害・復興科学研究所主催の国際シンポジウム「冠雪活火山地域における複合連動災害―ハザード,リスク評価と減災」を開催しました。本シンポジウムは,日本火山学会,日本雪氷学会,日本地質学会,日本第四紀学会,日本堆積学会の後援を受けて開催され,国内19名,国外54名の計73名が参加しました。

 本シンポジウムは,冬期に積雪する火山や氷河に覆われた火山で噴火が発生した際に,融雪・融氷・降雨などが介在して生じる複合的・連鎖的な災害について理解を深め,そのハザード・リスク評価と減災のあり方を考えることを目的として開催されました。折しも2026年は,十勝岳で1926年に発生した火山泥流から100年に当たり,融雪型火山泥流災害を改めて考える節目でもあります。

 招待講演者として,アルゼンチン国立パンパ大学Aldo Martín Umazano氏,チリ地質鉱山局Violchen Andrea Sepúlveda氏,英国ニューカッスル大学Andrew Russell氏,山形大学常松佳恵氏,産業技術総合研究所Christopher Conway氏を迎えました。Umazano教授からは,チリ・チャイテン火山の噴火後に河川で生じた流木の滞留と大規模な土砂堆積について,Sepúlveda氏からは,チリ南部における連鎖的な地質災害と災害リスク管理の課題について講演いただきました。また,常松教授からは,冠雪火山で発生する雪崩,雪代および融雪型火山泥流の数値モデル,Russell教授からは,アイスランドの火山活動に伴う氷河性決壊洪水の発生過程と影響,Conway氏からは,噴火と氷・雪との相互作用によって形成される地形と災害について,それぞれ最新の研究レビューと成果が紹介されました。

 このほか,本研究所の研究者から,新潟焼山やチリ・オソルノ火山における積雪水量の推定に関わる研究と,テフラ・雪・水混合物の流動特性などに関する研究を報告しました。昼休みにはポスター発表も行われ,意見交換がなされました。

 講演,ポスター発表および総合討論を通じ,冠雪活火山地域における「連動災害」をキーワードにして,分野を横断した知見が共有され,国と専門分野を越えた研究交流を深める貴重な機会となりました。また,冠雪活火山地域における複合・連動災害の理解と減災に向け,今後の国際共同研究を発展させるための強いネットワークが形成されました。

 

Umazano教授による招待講演

 

会場の様子

 

招待講演者によるパネルディスカッション

 

ポスター発表会場

 

招待講演者と災害・復興科学研究所関係者

 

 

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