災害・復興科学研究所

国際シンポジウム「冠雪活火山地域における複合連動災害 ― ハザード,リスク評価と減災」開催のお知らせ(Japanese page)

イベント

1985年コロンビア・ネバドデルルイス火山で発生した融雪型火山泥流では多くの人命が犠牲になりました。新潟県内にも新潟焼山や妙高山など冬期に冠雪する活火山において,同様の災害が発生する可能性があります。
本シンポジウムでは,海外・国内の講演者を招き,日本・チリ・アイスランド・ニュージーランドなどの冬期に積雪のある火山や氷河火山で起こる噴火の際,融雪・融氷・雨が介在して発生する複合的かつ連鎖的な災害を理解し,冠雪活火山地域における災害リスクの評価と将来の減災を考えます。
自然災害の専門家や学生および地域住民・一般市民向けの公開シンポジウムです。

主催

新潟大学災害・復興科学研究所

後援

特定非営利活動法人日本火山学会,公益社団法人日本雪氷学会,一般社団法人日本地質学会,日本第四紀学会,日本堆積学会

日時

2026年7月12日(日) 午前9:20~午後4:00

会場

アートホテル新潟・4F湯沢(新潟駅直結)

参加費

無料

使用言語

講演は全て英語で行われます。
補助的に日本語が使われる場合があります。

参加登録

参加を希望される方は、

参加登録フォーム

からお申し込みください。

プログラム(*招待講演者)

【 午前の部  (午前9:30〜11:50) 】

第1部 : チリ南部・積雪地域における火山・洪水・斜面災害

  • Aldo Martín UMAZANO*(アルゼンチン・INCITAP/パンパ大学)
    「流木滞留現象と河川システムでの大規模土砂堆積:チリ・チャイテン火山の最新噴火とブランコ川から学ぶ」
  • Violchen Andrea SEPULVEDA*(チリ・SERNAGEOMIN)
    「チリ南部における複合災害:地すべり・火山活動とロス・ラゴス地域でのリスクマネージメント」

 

第2部 : 融雪が駆動する火山泥流による災害と減災

  • 常松佳恵*(山形大学)
    「冠雪火山で起きる流下現象の数値モデル化:雪崩・雪代・融雪型火山泥流」
  • 片岡香子(新潟大学災害・復興科学研究所)
    「冠雪活火山での複合・連動災害:噴火の時とその後に何が起こるのか?」

 

【 午後の部 (午後1:10〜3:40)  】

第3部 : 氷河と噴火の相互作用

  • Andrew RUSSELL* (英国・ニューカッスル大学)
    「アイスランドにおける火山活動によって引き起こされる決壊洪水:発生過程,影響と災害」

  • Christopher CONWAY*(産業技術総合研究所・地質調査総合センター)
    「噴火・氷・雪との相互作用でもたらされる地形と災害:環太平洋での火山弧を例に」

 

第4部 : 雪の科学から考える融雪型火山泥流

  • 河島克久(新潟大学災害・復興科学研究所)
    「航空レーザー測量を用いて推定した新潟焼山の積雪水量分布とその高度依存性」
  • 松元高峰(新潟大学災害・復興科学研究所)
    「インターバルカメラ画像と地上気象データを用いたオソルノ火山西斜面における積雪水量分布の推定」
  • 新屋啓文(新潟大学災害・復興科学研究所)
    「低温実験におけるテフラ・雪・水混合物のレオロジー測定:粘性特性と降伏挙動」
  • 総合討論

本シンポジウムでは,ポスター募集を募集します(限定20件)

お昼の休憩時間80分間を使って,ポスターセッションを行います。

会場にポスターボードを用意します。ポスターサイズは縦置きのA0までです(幅841 mm × 長さ1189 mm)。

発表言語:英語または日本語

内容:自然災害・火山学・地球科学・防災(計画・避難など)・防災教育に関連する研究や活動の発表(または紹介)

申し込み締め切り:6月19日(ただし募集上限数に達した時点で募集停止)

申し込み方法:Google formに発表内容等の情報を入力ください(短い講演要旨(日本語または英語)の提出が必要です)

登録フォーム:ポスター発表登録フォーム

※ポスター発表を申し込まれる方は別途,参加登録フォームにも回答をお願いします。

招待講演者の経歴

Martín Umazano(ウマサノ マルティン)

アルゼンチン国立パンパ大学の堆積学とフィールド地質学の教授,兼,ラ・パンパ地球環境科学研究所(アルゼンチン国家科学技術研究会議とパンパ大学のジョイント研究所)の独立研究員。ウマサノ教授は過去20年にわたり,火山堆積物に富む河川・沖積堆積層の堆積作用について南アメリカ南部の様々な地域を対象として研究を行ってきた。研究対象は,アルゼンチンのアンデス山脈外パタゴニア地方における白亜系に加え,チリ南部における第四紀から現在の活動的火山の影響を受けた河川環境と堆積物も含まれ,堆積システムの全体的な機能解明を目指している。

Violchen Sepúlveda (セプルヴェダ ヴィオルチェン)

チリ大学出身の地質学者。現在はチリ地質鉱山局ロスラゴス地域支所の技術支援・地質災害緊急対応ユニットに属する。チリ南部における地質災害,とりわけ火山地域や山地,沿岸と都市域で発生する斜面災害の研究と対応に従事している。彼女の専門は,災害評価,災害に対する緊急対応,地域リスク管理,地質災害の訓練や気象現象に関する災害シナリオの策定,市民保護活動の支援など多岐にわたる。また,地質学的現象や自然災害に焦点を当て博物館を拠点としたアウトリーチ活動を通じて,地球科学の普及促進にも取り組んでいる。

Andy Russell(ルッセル アンディ)

ニューカッスル大学名誉教授(自然地理学)。グリーンランド・アイスランド・チリ・ノルウェー・アラスカ・英国において洪水やマスフロー(大規模な土石流)による影響を調査し,とりわけ氷河地域や火山環境で発生する氷河性決壊洪水と火山泥流に関する研究を40年にわたり行ってきた。ルッセル教授は,現在のアイスランドで発生した大規模な氷河性決壊洪水(1996年のヴァトナヨークトル氷帽下のギャールプ噴火,1999年のミールダルスヨークトル氷河の氷河性決壊洪水,2010年のエイヤフィヤトラヨークトル氷河底噴火など)の地形学的および堆積学的特徴を明らかにしてきた。また,ヴァトナヨークトルとミールダルスヨークトル氷帽下の噴火によって発生した,先史時代の巨大な氷河性決壊洪水の影響についても研究を行った。さらに最近では,チリのカルブコ火山の火山泥流の直接的な影響についても調査している。

Kae Tsunematsu(常松佳恵)

山形大学理学部教授。神奈川県横浜市生まれ。千葉大学理学部卒業,東京大学大学院を経て,システムエンジニアとしてIT企業に就職。退職後,2007年にジュネーブ大学大学院博士課程に進み,博士号を取得。ハワイ大学,名古屋大学でのポスドク研究員,山梨県富士山科学研究所での研究員を経て,2018年に山形大学准教授。2026年から現職。大学在学中から火山防災に興味を持ち始め,噴火現象の数値モデルを研究テーマとしてハザードマップの作成や噴火対策などに役立つ物理メカニズムに基づく数値モデルの開発を行っている。

Christopher Conway(コンウェイ クリストファー)

産業技術総合研究所(地質調査総合センター)・主任研究員。火山学者の彼は,母国ニュージーランドのビクトリア大学ウェリントン校で博士号を取得し,ルアペフ火山の氷河火山活動の進化について研究を行ってきた。2016年に日本に移住して以降,岩石学的・地球化学的・地質年代学的分析を用いた,活火山におけるマグマ生成と噴火の過程と時間スケールを調査してきた。その研究範囲における主な目的は(1)噴火のダイナミクスが氷・雪・水によってどのような影響を受けるか,(2)将来の氷河融解が,火山弧における成層火山のマグマ系の挙動にどのような影響を与えるか,を理解することである。

 

《 本件に関するお問合せ先 》

   新潟大学 災害・復興科学研究所 事務室
    〒950-2181 新潟市西区五十嵐2の町8050
    電話 025-262-7051(代)
    E-mail:nhdr_office@gs.niigata-u.ac.jp

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