災害・復興科学研究所

自然災害に関する国際連携パートナーシップ(GEOMME)講義と巡検を韓国で開催しました

イベント

本学災害・復興科学研究所は,気候変動に伴い変容する自然災害の予測や防減災,リスクマネジメントに関する研究・教育の国際連携パートナーシップ(GEOMME)をノルウェー・韓国の研究機関・大学と締結しています.

 

本年度は,”Detection, Prediction, and Mitigation of Landslides and Debris Flows Applying Advanced Technologies”(先端技術を活用した土砂災害の防減災)と題して,大学院生を対象とした講義と巡検を2024年6月17日から28日にかけて韓国で開催しました.ノルウェーと韓国,日本の大学および研究機関から学生と研究者が集い,6大学3研究機関の計37名が参加しました.

参加機関:トロムソ大学(UiT),ノルウェー科学技術大学(NTNU),ノルウェー地盤工学研究所(NGI),韓国科学技術院(KAIST),釜慶大学校(PKNU),江陵原州大学校(GWNU),韓国地質資源研究院(KIGAM),新潟大学,防災科学技術研究所

 

講義では,韓国で発生している地すべりや土石流といった土砂災害の研究事例,各国で開発・運用されている早期警戒システムの解説,物理モデルや機械学習による地すべり危険度マップを作成する実習などに取り組みました.

巡検では,韓国で2023年に発生した土砂災害跡地にて災害発生後の時間変化や対策工などの見学,実斜面を用いた大規模な土石流実験装置を視察するとともに,韓国で運用されている土砂災害警報システムの実状に関する説明を受けました.

【日程】

6/17〜21:韓国科学技術院での講義および実習

6/17:韓国での土砂災害の研究事例,ArcGISの実習,ウェルカムパーティー

6/18:衛星画像・干渉SAR解析などのリモートセンシング,UAV写真測量の実習

6/19:日本とヨーロッパの地すべり早期警戒システム,物理モデルに基づく地すべり危険度マップの実習

6/20:機械学習による地すべり危険度マッピング,適応ニューラルネットワークを用いた地すべり発生予測の実習

6/21:自然を基盤とした解決策による地すべりのリスクアセスメント,土石流モデルを活用した適切な対策工設置の実習,エンディングパーティー

 

6/24〜28:土砂災害現場や大学・研究施設の巡検

6/24:醴泉郡(Yecheon)で発生した土砂災害現場の見学

6/25:醴泉郡(Yecheon)で発生した土砂災害現場の見学

6/26:平昌郡(Pyeongchang)における土石流実験サイトの見学,江陵原州大学校での交流セミナー

6/27:雪岳山国立公園(Seoraksan National Park)でのトレッキング,お別れ会

6/28:国立山林科学院(National Institute of Forest Science)における土砂災害警報の発令や運用に関する説明

【関連リンク】

Climate-induced geohazards mitigation, management, and education in Japan, South Korea, and Norway (GEOMME)プロジェクト

研究・教育の国際連携パートナーシップ(GEOMME)

GEOMMEのキックオフミーティング

2023年度に日本で開催したGEOMME講義と巡検

 

  【写真1】  醴泉郡で発生した土砂災害現場の見学

 

  【写真2】 江陵原州大学校での交流セミナー

 

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