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ホームプロジェクト研究冠雪活火山地域における火山-雪氷複合災害シナリオモデルの構築(2017~2021年度)

冠雪活火山地域における火山-雪氷複合災害シナリオモデルの構築(2017~2021年度)

冠雪火山での噴火では,大規模な融雪型火山泥流の発生が懸念される.従来の火山学的知見のみによる,融雪型火山泥流の実相解明や災害リスク評価は未だ手つかずで,ハザードマップの策定や防災対策も十分に講じられていない.

本事業では,火山学・雪氷学・水文学・地球化学の分野融合的アプローチに基づき,冠雪活火山地域における火山-雪氷複合災害の新たなリスク評価法を確立する.火山活動の活発化と豪雪地域での融雪型火山泥流による被害の甚大化が懸念される新潟焼山(昨年,水蒸気噴火が発生)と過去に大規模な災害を起こした福島県磐梯山と安達太良(あだたら)山を対象として以下のテーマにそった研究を展開する.

1)雪氷学的アプローチによる火山土砂流出過程のモデル化
2)地質解析による融雪型火山泥流の発生頻度と災害影響評価
3)河川・地下水の水文学・地球化学的流動モデルと地下マグマ・熱水系の解明