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No.28

 群馬県
発生年月日

1991年8月11日

発生時刻

午前

天候

不明

発生場所
群馬県利根郡水上町
谷川岳 大倉沢「二又」
標高1350m付近
被災者

死 者

1

 

負傷者

0

死 者
埼玉県川口市,会社員,男性(36) 【死因は首の骨を折る】
 
 
負傷者
 
 
 
入山目的 登山 (沢登り)
崩落の形態 自然崩落型
災害の概要

 11日午後2時50分ごろ,谷川岳大倉沢「二又」付近で,沢登りをしていた埼玉県川口市,会社員,男性Aさん(36)が落ちてきた雪塊の下敷きになったと,同行の登山者が谷川岳登山指導センターを通じて沼田署に届けた.
 Aさんは10日午後,大倉沢出合で一泊.翌11日朝から仲間3人と沢を登り始めたが,1.5kmほど登った二又付近で,スノーブリッジをくぐったところ,雪が崩壊し,最後尾を登っていたAさんが約10㎥の雪の下敷きになった.残る3人は無事で1人が連絡のため下山,2人が現場に残っている.現場は同出合から3時間あまり登った地点であることから,沼田署では12日早朝救出作業に向かう.
<続報>
 Aさんの捜索は現場でスノーブリッジの崩落が続き,上方にも崩れかけたスノーブリッジがあることから二次遭難の危険性が高く,午後1時すぎに活動を中止した.今後の捜索は現場の状況をみて再開する.
<続報>
 Aさんは19日午後1時半ごろ,家族らがチャーターした民間ヘリコプターで遺体で収容された.Aさんは首の骨を折っていた.沼田署によると,ヘリコプターには沼田署谷川岳警備隊員が同乗,現地に先着していたAさんの所属する東京都内の山岳会の5人と協力して遺体を収容した.

参考資料
上毛新聞 1991年8月12日 18面
上毛新聞 1991年8月13日 20面
上毛新聞 1991年8月20日 20面