13日午後4時ごろ,飯豊連峰の石転び沢を登山中の東京都北区,卸業,男性Aさん(50)が雪渓が崩れたため沢に転落し,左太ももを骨折して動けなくなった,と通り掛かりの登山者を通して小国署に通報があった.
小国署員と地元遭難対策委員会のメンバーら13人が午後5時半,救助に向かった.調べによると,Aさんは都内の登山仲間2人と一緒に13日午後2時半ごろ,小国町内から石転び沢を登って梅花皮小屋に向かう途中,足元の雪渓が崩れ,Aさんだけが沢に落ちた.
動けない状態だったため,通り掛かりの学生5人のパーティーがAさんを引き揚げ,別の登山者が梅花皮小屋から無線で事故を通報した.
現場は,梅花皮小屋(標高1860m)から約700m下の雪渓で,通称ほん石転び沢の左岸で,小国町は県を通じて陸上自衛隊第6飛行隊にヘリコプターの出動を要請したが,現場付近はガスのため視界が約30mと悪く,ヘリによる救助を断念した. |