No.17 |
富山県 |
発生年月日 |
1975年9月27日 |
発生時刻 |
11:10頃 |
天候 |
不明 |
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発生場所 |
富山県中新川郡立山町 |
黒部別山沢出合 下ノ廊下から400〜500m上流 |
標高1500m付近 |
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被災者 |
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死 者 |
東京都世田谷区,会社員,女性(22) 【死因は不明】 |
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負傷者 |
東京都中央区,会社員,男性(24) 【腰を強打して歩行不能の重傷】 |
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入山目的 |
登山 |
崩落の形態 |
誘発崩落型 |
災害の概要 |
27日午前11時10分ごろ,北アルプス黒部別山沢出合(下ノ廊下から400〜500m上流.標高約1500m)で,スノーブリッジ上を登山中の東京都中央区,会社員,男性Aさん(24)と,別パーティーの東京都世田谷区,会社員,女性Bさん(22)がブリッジ崩壊のため約7m下に転落した.Bさんは雪の下敷きとなり行方不明,Aさんは救助されたが腰を強打して歩行不能の重傷.
Aさんは東京都荒川区,団体職員,女性Cさん(23)と2人で黒四ダムから阿曽原に向かっていたが,近くを歩いていた男女2人パーティーのBさんとともに転落した.
関西電力黒四ダム管理事務所への届出から県警山岳警備隊は27日午後,救助隊4人を編成して出発.現地へ着くのは午後6時過ぎになる見込み.28日早朝,さらに隊員7人を出動させることにしている.Aさんら2人は26日夜東京を出発,黒部一帯を回って28日夜帰宅予定だった.
<続報>
行方不明となっていたBさんは,28日の捜索で発見されたが,Bさんはすでに死亡していた.
富山県警山岳警備隊の調べによると当初,別のパーティーのAさんとBさんがスノーブリッジの上を登山中,ブリッジ崩壊のため約7m下に転落した,と伝えられていたが,その後の調べでBさんは当時,沢への水を汲みに出かけ,上から落ちてきた雪塊に埋まったものとわかった.富山県警山岳警備隊は27日夜から隊員9人を現場に派遣,28日午前から救助にあたり,午後8時ごろ長野県大町市の病院に遺体とAさんを収容した. |
参考資料 |
富山新聞 1975年9月28日 19面 |
富山新聞 1975年9月29日 13面 |
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