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No.6

 富山県
発生年月日

1970/6/28

発生時刻

10:00頃

天候

不明

発生場所
富山県下新川郡宇奈月町
黒部峡谷欅平と阿曽原の中間(欅平から約5km)地点
標高750m付近
被災者

死 者

1

 

負傷者

1

死 者
富山県高岡市,工場勤務の山岳クラブ員,男性(21) 【死因は不明】
 
 
負傷者
富山県高岡市,工場勤務の山岳クラブ員,男性(20) 【右足骨折の疑いと頭に2ヶ月の重傷】
 
 
入山目的 登山
崩落の形態 自然崩落型
災害の概要

 28日午前10時ごろ,富山県宇奈月町,黒部峡谷欅平と阿曽原の中間(欅平から約5km)地点で,下山中の富山県高岡市,工場勤務の山岳クラブ員,男性Aさん(29),富山県高岡市,工場勤務の山岳クラブ員,男性Bさん(20),富山県高岡市,工場勤務の山岳クラブ員,男性Cさん(21)の一行3人が,スノーブリッジ下付近を歩行中,突然高さ2.5mのスノーブリッジから雪塊が落下.BさんとCさんは下敷きになった.
 Bさんは自力で抜け出したものの,Cさんは雪もろとも沢に落ち,Aさんが救出したがすでに死亡していた.このためAさんは,Cさんを近くの岩陰に運び,頭などにけがをしたBさんを背負って欅平まで下山.関電欅平発電所から黒部署宇奈月派出所へ知らせた.
 2人は関電社員にともなわれて午後5時すぎ宇奈月まで降り,けがをしたBさんは黒部消防署の救急車で黒部厚生病院に収容されたが,右足骨折の疑いと頭に2ヶ月の重傷.
 一行は26日朝,高岡を出発.立山から剣岳を縦走して28日までに高岡に帰る予定だった.黒部署と山岳クラブは29日に遭難現場へ行き,Cさんの遺体を収容する.
  Bさんの話によると,スノーブリッジには雪がたくさんあり,危険を感じながらその近くを歩いていた.不意のことだったので,雪がどれくらい落ちてきたか全く覚えていない.

参考資料
富山新聞 1970年6月29日 15面