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No.5

 長野県
発生年月日

1969年10月15日

発生時刻

10:40頃

天候

不明

発生場所
長野県北安曇郡白馬村
白馬岳の白馬大雪渓 白馬尻小屋の上部
標高1700m付近
被災者

死 者

3

 

負傷者

1

死 者
神戸市港区,高校2年生,男性(16) 【死因は不明】
神戸市港区,高校2年生,男性(17) 【死因は不明】
神戸市港区,高校2年生,男性(17) 【死因は不明】
負傷者
神戸市港区,高校2年生,男性(16) 【状態については不明】
 
 
入山目的 旅行
崩落の形態 自然崩落型
災害の概要

 15日午前10時40分ごろ長野県北安曇郡白馬村の北アルプス白馬大雪渓で,修学旅行で雪渓見物していた兵庫県の高校2年生4人が,雪の空洞で記念写真をとっているとき,崩れてきた雪の塊の下敷きになり,3人が死亡し,1人がけがをした.
 死亡したのは神戸市港区,高校2年生,男性Aさん(16),神戸市港区,高校2年生,男性Bさん(17),神戸市港区,高校2年生,男性Cさん(17)で,けがをしたのは神戸市港区,高校2年生,男性Dさん(16).
 事故に遭ったAさんら大雪渓に訪れた280人は,朝7時ごろ宿舎を出発,地元の案内人5人もつきそい,午前10時ごろ雪渓下に着いた.山について説明を聞いたあと15分の自由行動に移り,生徒たちは思い思いのグループで遊んでいたとき事故が起こった.
 大町署の調べによると「バサッ」というにぶい音とともに雪渓がくずれ落ち,4人は,くずれた縦横5,6m,厚さ3mの雪の塊の下敷きになっていた.
 先生や生徒,近くの山小屋にいた登山者たちが掘出し,人工呼吸をしたが,Aさん,Bさんは意識を回復しないまま死亡し,Cさんも間もなく死亡した.

参考資料
朝日新聞 夕刊 1969年10月15日 11面
朝日新聞 1969年10月16日 26面