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荒沢岳西本城沢で発生した雪渓崩落災害

 2004年8月1日11時半頃,新潟県北魚沼郡湯之谷村(現魚沼市)の荒沢岳(1968.7m)の西本城沢(標高約1000m)において,冬期に雪崩によって涵養された雪渓が大規模な崩壊を起こし,崩壊した雪塊の下敷きとなって写真愛好家4人が死傷した(3人死亡,1人負傷).一般に夏期の雪崩涵養型雪渓は,雪渓底部に渓流との熱交換によってトンネル状の空洞が形成され,スノーブリッジ状となる.今回の災害では,この空洞内に入り込んで写真撮影をしていた人が被災した .


2004年8月1日午後3時に上空から撮影された崩壊域(写真提供:共同通信社)


災害が発生した雪渓(2004年8月3日撮影)



荒沢岳西本城沢の地形図 (等高線の間隔は50m)


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