2010年12月9日午後5時ごろ,上越市頸城区において竜巻による強風被害が発生した.
建物被害は31棟で,住宅や作業所の屋根被害,車庫・物置等の倒壊,ガラスの破損などである.また,ビニールハウスの損壊,倒木なども認められる.
竜巻の経路にほぼ一致する「ほくほく線くびき駅」近くに設置された北越急行の風速計は,午後5時9分,最大瞬間風速52.4m/sを記録した.
被害は,上越市大潟区のJR犀潟駅付近から,頚城区のくびき駅周辺までの約6kmにわたり直線的に分布していた.
これらの被害は,○被害の幅は狭いが直線的に分布する.○倒木の方向で回転性が認められる.○屋根(トタン)等の飛来物が狭い幅で直線的に分布する.ことなどから竜巻であるものと推定できる.竜巻の規模は,最大瞬間風速52.4m/sでは記録した地点もあるが,被害の程度等からみて藤田スケールでF0(F1に近い)と推定される.
(文責:防災部門 卜部厚志)





周辺には屋根瓦の損壊やアンテナの倒壊あり


倒木や折損の方向に回転性がみられる




J018地点まで約1km程度追跡できる

