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No.1

 群馬県
発生年月日

1965年8月14日

発生時刻

11:15頃

天候

不明

発生場所
群馬県利根郡水上町
谷川岳 マチガ沢S字付近
標高1100m付近
被災者

死 者

1

 

負傷者

0

死 者
川崎市,従業員,男性(19) 【首の骨などを折って死亡】
 
 
負傷者
 
 
 
入山目的 登山
崩落の形態 誘発崩落型
災害の概要

 14日午前11時15分ごろ,谷川岳マチガ沢S字付近の雪渓を登山中の川崎市,従業員,男性Aさん(19)は,突然,足元の雪渓が陥没し,直径5〜6mぐらいの雪塊の下敷きとなり首の骨などを折って即死した.
 Aさんはチーフ・リーダーをして友達7人と14日朝入山,うち4人だけでマチガ沢を登る途中,遭遇したもの.急報で谷川岳警備隊員ら4人が現地へ急行,雪を掘り起こし救助したが,すでに絶命していたという.

参考資料
上毛新聞 1965年8月15日 7面
朝日新聞 夕刊 1965年8月14日 9面
 
 

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No.2

 長野県
発生年月日

1966年9月11日

発生時刻

10:45頃

天候

不明

発生場所
長野県南安曇郡安曇村
大喰岳
標高3000m付近
被災者

死 者

0

 

負傷者

1

死 者
 
 
 
負傷者
東京都中野区,会社員,女性A(27) 【全身を打って重体】
 
 
入山目的 登山
崩落の形態 誘発崩落型
災害の概要

 11日午前10時45分ごろ,北ア大喰岳を縦走中の東京都の2人パーティーのうち東京都中野区,会社員,女性Aさん(27)は雪渓で写真をとろうとしたところ雪がくずれ,槍沢側に約50m落ちた.Aさんは雪渓下方岩場で全身を打って重体.同行者が槍ヶ岳山荘に知らせ,同山荘から従業員ら5人が出かけ,午後山荘へ収容した.

参考資料
新潟日報 1966年9月12日 11面
 
 
 

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No.3

 富山県
発生年月日

1969年7月18日

発生時刻

9:00頃

天候

不明

発生場所
富山県中新川郡立山町
剱岳 三ノ沢
標高2300m
被災者

死 者

0

 

負傷者

1

死 者
 
 
 
負傷者
大阪市住吉区,大学4年生,男性(21) 【右手の薬指切断で1ヶ月のけが】
 
 
入山目的 登山
崩落の形態 誘発崩落型
災害の概要

 18日午前9時ごろ,剱岳三ノ沢(標高2300m)の雪渓を歩いていた大学山岳部パーティー10人のうち,リーダーの大阪市住吉区,大学4年生,男性Aさん(21)が,雪渓が割れたため約5m下の雪と岩の隙間に転落した.知らせで富山県警剣沢臨時派出所から警官がかけつけ,Aさんを収容したが,右手の薬指切断で1ヶ月のけが.同パーティーは12日入山,8月4日下山予定で剱岳一帯で夏山訓練中だった.

参考資料
富山新聞 1969年7月19日 15面
 
 
 

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No.4

 富山県
発生年月日

1969年7月30日

発生時刻

16:15頃

天候

不明

発生場所
富山県中新川郡立山町
立山 タンボ沢
標高2000m付近
被災者

死 者

1

 

負傷者

0

死 者
愛知県名古屋市,高校3年生,男性(17) 【死因は全身打撲】
 
 
負傷者
 
 
 
入山目的 登山
崩落の形態 誘発崩落型
災害の概要

 31日朝,立山の室堂警察官臨時派出所から富山県警本部にはいった連絡によると,30日午後4時15分ごろ立山のタンボ沢(標高2000m)で高校山岳部パーティー18人が立山から黒部湖へ下山途中,長さ1.5mのスノーブリッジを渡っていたところ突然,約3m下へくずれ落ちた.
 このため愛知県名古屋市,高校3年生,男性Aさん(17)がスノーブリッジとともに転落.仲間たちがAさんを引き揚げてタンボ沢診療所へ収容したが,全身打撲ですでに死んでいた.

参考資料
富山新聞 1969年8月1日 13面
 
 
 

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No.5

 長野県
発生年月日

1969年10月15日

発生時刻

10:40頃

天候

不明

発生場所
長野県北安曇郡白馬村
白馬岳の白馬大雪渓 白馬尻小屋の上部
標高1700m付近
被災者

死 者

3

 

負傷者

1

死 者
神戸市港区,高校2年生,男性(16) 【死因は不明】
神戸市港区,高校2年生,男性(17) 【死因は不明】
神戸市港区,高校2年生,男性(17) 【死因は不明】
負傷者
神戸市港区,高校2年生,男性(16) 【状態については不明】
 
 
入山目的 旅行
崩落の形態 自然崩落型
災害の概要

 15日午前10時40分ごろ長野県北安曇郡白馬村の北アルプス白馬大雪渓で,修学旅行で雪渓見物していた兵庫県の高校2年生4人が,雪の空洞で記念写真をとっているとき,崩れてきた雪の塊の下敷きになり,3人が死亡し,1人がけがをした.
 死亡したのは神戸市港区,高校2年生,男性Aさん(16),神戸市港区,高校2年生,男性Bさん(17),神戸市港区,高校2年生,男性Cさん(17)で,けがをしたのは神戸市港区,高校2年生,男性Dさん(16).
 事故に遭ったAさんら大雪渓に訪れた280人は,朝7時ごろ宿舎を出発,地元の案内人5人もつきそい,午前10時ごろ雪渓下に着いた.山について説明を聞いたあと15分の自由行動に移り,生徒たちは思い思いのグループで遊んでいたとき事故が起こった.
 大町署の調べによると「バサッ」というにぶい音とともに雪渓がくずれ落ち,4人は,くずれた縦横5,6m,厚さ3mの雪の塊の下敷きになっていた.
 先生や生徒,近くの山小屋にいた登山者たちが掘出し,人工呼吸をしたが,Aさん,Bさんは意識を回復しないまま死亡し,Cさんも間もなく死亡した.

参考資料
朝日新聞 夕刊 1969年10月15日 11面
朝日新聞 1969年10月16日 26面
 
 

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No.6

 富山県
発生年月日

1970/6/28

発生時刻

10:00頃

天候

不明

発生場所
富山県下新川郡宇奈月町
黒部峡谷欅平と阿曽原の中間(欅平から約5km)地点
標高750m付近
被災者

死 者

1

 

負傷者

1

死 者
富山県高岡市,工場勤務の山岳クラブ員,男性(21) 【死因は不明】
 
 
負傷者
富山県高岡市,工場勤務の山岳クラブ員,男性(20) 【右足骨折の疑いと頭に2ヶ月の重傷】
 
 
入山目的 登山
崩落の形態 自然崩落型
災害の概要

 28日午前10時ごろ,富山県宇奈月町,黒部峡谷欅平と阿曽原の中間(欅平から約5km)地点で,下山中の富山県高岡市,工場勤務の山岳クラブ員,男性Aさん(29),富山県高岡市,工場勤務の山岳クラブ員,男性Bさん(20),富山県高岡市,工場勤務の山岳クラブ員,男性Cさん(21)の一行3人が,スノーブリッジ下付近を歩行中,突然高さ2.5mのスノーブリッジから雪塊が落下.BさんとCさんは下敷きになった.
 Bさんは自力で抜け出したものの,Cさんは雪もろとも沢に落ち,Aさんが救出したがすでに死亡していた.このためAさんは,Cさんを近くの岩陰に運び,頭などにけがをしたBさんを背負って欅平まで下山.関電欅平発電所から黒部署宇奈月派出所へ知らせた.
 2人は関電社員にともなわれて午後5時すぎ宇奈月まで降り,けがをしたBさんは黒部消防署の救急車で黒部厚生病院に収容されたが,右足骨折の疑いと頭に2ヶ月の重傷.
 一行は26日朝,高岡を出発.立山から剣岳を縦走して28日までに高岡に帰る予定だった.黒部署と山岳クラブは29日に遭難現場へ行き,Cさんの遺体を収容する.
  Bさんの話によると,スノーブリッジには雪がたくさんあり,危険を感じながらその近くを歩いていた.不意のことだったので,雪がどれくらい落ちてきたか全く覚えていない.

参考資料
富山新聞 1970年6月29日 15面
 
 
 

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No.7

 群馬県
発生年月日

1970年7月18日

発生時刻

7:00頃

天候

不明

発生場所
群馬県利根郡水上町
谷川岳 マチガ沢F4上部付近
標高1200〜1850mの間
被災者

死 者

1

 

負傷者

0

死 者
埼玉県北埼玉郡川辺村,工員,男性(23) 【死因は圧死】
 
 
負傷者
 
 
 
入山目的 登山
崩落の形態 誘発崩落型
災害の概要

 18日午前7時ごろマチガ沢F4上部の雪渓を登っていた埼玉県北埼玉郡川辺村,工員,男性Aさん(23)は雪渓を踏み抜き行方不明となったが,谷川岳警備隊員らが救出に向かい捜索した結果,午前10時ごろ現場付近でAさんの死体を確認した.
 Aさんは同僚の館林市足次,工員,男性Bさん(28)をリーダーに4人パーティーで18日朝登山.F4付近の厚さ1〜3mの雪渓上を登はん中,雪渓が15m四方にわたって陥没し,圧死した.

参考資料
上毛新聞 1970年7月19日 7面
 
 
 

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No.8

 新潟県
発生年月日

1970年8月3日

発生時刻

9:30頃

天候

不明

発生場所
新潟県南魚沼郡大和町
八海山と駒ケ岳の間を流れる水無川の上流,五幣滝付近
標高850m付近
被災者

死 者

2

 

負傷者

0

死 者
新潟県長岡市,工員,男性(27) 【死因は不明】
新潟県長岡市,米穀商,男性(26) 【死因は不明】
 
負傷者
 
 
 
入山目的 登山
崩落の形態 自然崩落型
災害の概要

 3日午前9時半ごろ,南魚沼郡大和町,八海山と駒ケ岳の間を流れる水無川の上流,五幣滝付近で長岡市の若い男女のパーティーに雪渓が崩れ落ち2人が生き埋めになったと助かった女性が午前11時40分ごろ六日町署茗荷沢駐在所へ届け出た.崩れ落ちた約15㎥の雪塊の生き埋めになったのは新潟県長岡市,工員,男性Aさん(27),新潟県長岡市,米穀商,男性Bさん(26)の2人であり,地元から15人の救助隊と六日町署の5人の警察官が現地へ急行した.捜索の結果,2人の遺体を発見した.

参考資料
新潟日報 夕刊 1970年8月3日 7面
新潟日報 1970年8月4日 19面
富山新聞 1970年8月4日 13面
 

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No.9

 新潟県
発生年月日

1971年5月22日

発生時刻

14:30頃

天候

不明

発生場所
新潟県中蒲原郡村松町
部落から約10km奥の山
標高は不明
被災者

死 者

0

 

負傷者

1

死 者
 
 
 
負傷者
新潟県中蒲原郡村松町,農業,女性(42) 【全身打撲で重傷】
 
 
入山目的 登山
崩落の形態 誘発崩落型
災害の概要

 22日午後2時30分ごろ,新潟県中蒲原郡村松町,農業,女性Aさん(42)は部落から約10km奥の山へゼンマイ採りに行き雪渓から落ちた.村松町の消防団員が救い出し,新潟市の猫山宮尾病院へ運んだが,全身打撲で重傷.

参考資料
新潟日報 1971年5月23日 19面
 
 
 

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No.10

 岐阜県
発生年月日

1971年7月12日

発生時刻

16:30頃

天候

不明

発生場所
岐阜県吉城郡上宝村
滝谷の滑滝上方
標高2350m付近
被災者

死 者

   

負傷者

 
死 者
不明
 
 
負傷者
不明
 
 
入山目的 登山
崩落の形態 誘発崩落型
災害の概要

 12日午後4時30分ごろ,北アルプス滝谷の滑滝上方を登っていた大学山岳部,神奈川県津久井郡相模湖,男性Aさん(22)と友人,東京都目黒区,男性Bさん(22)は雪渓が急に崩れたためAさんは40m下に転落,Bさんも5m下の滑谷に落ちた.Aさんらは3人パーティーで行動をとっており,難をのがれた,神奈川県平塚市,男性Cさん(23)が滝谷出合まで下り,たまま居合わせたパーティーに事故を連絡した.連絡を受けた神岡署では救助隊を編成し13日に現地へ向かう.

参考資料
岐阜日日新聞 1971年7月13日
 
 
 

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No.11

 群馬県
発生年月日

1971年9月5日

発生時刻

6:00頃

天候

不明

発生場所
群馬県利根郡水上町
谷川岳 一ノ倉沢本谷の衝立前沢出合付近
標高1150m付近
被災者

死 者

1

 

負傷者

0

死 者
新潟県三条市,会社員,男性(27) 【死因は不明】
 
 
負傷者
 
 
 
入山目的 登山
崩落の形態 誘発崩落型
災害の概要

 5日朝,新潟県燕市,彫金業,男性Aさん(26)が「5日午前6時ごろ,谷川岳一ノ倉沢本谷の衝立前沢出合付近で,新潟県三条市,会社員,男性Bさん(27)が陥没した雪渓の中に落ち込み,死んだ」と土合の登山指導センターに届けた.
 Aさんの話によると,Bさんはリーダーの新潟県三条市,木工業,男性Cさん(34)ら山岳会員6人と一緒に日帰りの予定で入山したが,5日午前6時ごろ,衝立前沢出合い付近の雪渓を登っていたところ,突然長さ30m,幅10mにわたって雪渓が陥没した.たまたま雪渓の真ん中を登山中のBさんは崩れ落ちた約10トンの雪の下敷きになり死亡したもの.
 登山指導センター職員3人が直ちに救助に向かったが,天候が悪化して二重遭難の恐れがあるため,救助隊員も近づけず,雪のとけるのを待って収容する.
<続報>
 行方不明になっていたBさんは7日午前6時ごろ,一ノ倉沢新道出合で遺体を発見し,山ろく土合に収容した.

参考資料
上毛新聞 1971年9月6日
新潟日報 1971年9月6日 15面
新潟日報 1971年9月8日 15面
 

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No.12

 富山県
発生年月日

1974年7月22日

発生時刻

不明

天候

不明

発生場所
富山県下新川郡宇奈月町
黒部奥山の仙人谷
標高1600〜2000mの間
被災者

死 者

0

 

負傷者

1

死 者
 
 
 
負傷者
東京都中野区,会社員,男性(36) 【頭や首,背中を強打して1ヶ月のけが】
 
 
入山目的 登山
崩落の形態 誘発崩落型
災害の概要

 23日午前10時半ごろ関電社員から,黒部奥山の仙人谷で登山者が雪渓を踏みはずし,約15m下の谷に転落してけがをした,との届けが黒部署宇奈月派出所にあった.
 黒部署宇奈月派出所の署員と山岳救助隊員ら4人が現地に向かい,午後4時ごろ転落した東京都中野区,会社員,男性Aさん(36)を救出,黒部峡谷鉄道を経由し,黒部消防署の救急車で黒部厚生病院へ収容した.Aさんは頭や首,背中などを強打しており1ヶ月のけが.
 Aさんをリーダーにした6人パーティー(男4人女3人)で21日富山から立山に登り,剣沢—池の平から22日下山途中,仙人谷で道に迷いAさんが1人で道をさがしに行く途中,空洞になっている雪渓を踏みはずしたもの.

参考資料
富山新聞 1974年7月24日 17面
 
 
 

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No.13

 富山県
発生年月日

1974年7月30日

発生時刻

12:10頃

天候

不明

発生場所
富山県魚津市片貝川上流
阿部木谷
標高1000m付近
被災者

死 者

1

 

負傷者

0

死 者
富山県魚津市,中学2年生,男性(13) 【死因は脊椎骨折による呼吸麻痺】
 
 
負傷者
 
 
 
入山目的 リーダー講習会
崩落の形態 自然崩落型
災害の概要

 30日,野外活動リーダー講習会に参加し魚津市片貝川上流で自然観察中の中学生が,頭上の雪渓から崩れ落ちてきた雪塊を背中に受けて岩上に転倒,脊椎骨折で死亡するという事故があった.
 このリーダー講習会は魚津市教委,魚津市中体連主催の中学校生徒を対象にしたもので,教諭ら7人,中学生徒25人が参加し,29日午後から2泊3日の日程で魚津市・片貝川上流19kmにある市営キャンプ地を拠点にして行っていた.
 30日は朝食後,自然観察の時間として一行はキャンプ地からさらに上流4km地点の阿部木谷の雪渓地帯へ出かけた.阿部木谷付近で昼食を済ませて間もない午後0時10分ごろ,阿部木谷の雪渓下の石の上に立っていた富山県魚津市,中学2年生,男性Aさん(13)がドーンという雪渓が崩れ落ちる音とともに雪塊にたたきのめされて,約1m下の河原に転落し,間もなく死亡した.
 検察医の診断によると,雪塊で背中を強打し,脊椎が3ヶ所で折れており,このため呼吸マヒを起こしたもので救いようがなかったろうとしている.
 事故現場の阿部木谷の登山口.一帯の片貝川の谷あいは雪渓に覆われ,所々に大きな穴があいており,夏の日差しを受けて急速に融けはじめ,Aさんの命を奪った落下雪塊は渓流へはみ出た雪渓(ひさし状の長さ,奥行きとも約5m,厚さ2m)があった危険地帯.

参考資料
富山新聞 1974年7月31日 17面
 
 
 

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No.14

 富山県
発生年月日

1975年5月7日

発生時刻

12:30頃

天候

不明

発生場所
富山県中新川郡上市町千石地内
千石川支流二ノ谷
標高400m付近
被災者

死 者

1

 

負傷者

0

死 者
富山県中新川郡立山町,農業,男性Aさん(42) 【死因は不明】
 
 
負傷者
 
 
 
入山目的 山菜採り
崩落の形態 誘発崩落型
災害の概要

 7日午後0時30分ごろ,富山県上市町千石地内の千石川支流二ノ谷で急傾斜の雪渓を登っていた富山県中新川郡立山町,農業,男性Aさん(42)が,突然足元の雪渓が崩れ,雪のブロックとともに25m下に転落,救出される途中で死亡した.
 Aさんが転落したとき,一緒にいた知人の富山県中新川郡舟橋村,農業,男性Bさん(43)が約6km離れた千石地区へ救援を求めた.
 届け出を受けた上市署員,町消防団員,地元民など20人が救出に向かったが,Aさんは頭を強く打っており,救出されて下山途中の午後3時20分ごろ死亡した.
 AさんはBさんと朝早くから山菜採りに行っていたもので,急傾斜の雪渓を登っていた現場は町部から16kmも離れ,道がなく救出に時間がかかった.

参考資料
富山新聞 1975年5月8日 15面
 
 
 

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No.15

 新潟県
発生年月日

1975年5月29日

発生時刻

早朝

天候

不明

発生場所
新潟県中魚沼郡津南町
辰ノ口大又地内清水沢
標高250〜550mの間
被災者

死 者

1

 

負傷者

0

死 者
新潟県中魚沼郡津南町,農業,男性(33) 【死因は圧死】
 
 
負傷者
 
 
 
入山目的 山菜採り
崩落の形態 誘発崩落型
災害の概要

 29日午前11時ごろ,新潟県中魚沼郡津南町辰ノ口大又地内清水沢の残雪の空洞内で,新潟県中魚沼郡津南町,農業,男性Aさん(33)が死んでいるのを,捜しにいった新潟県中魚沼郡津南町,農業,男性Bさん(30)が発見,十日町署に届け出た.
 Aさんは29日午前5時ごろ水田を見回ったあと,間部落から約4km離れた清水沢へバイクで山芋採りに出かけたもので,急用が出たため付近の人が手分けして探していた.
 同署の調べでは,Aさんは雪渓を渡ろうとした際,穴があいて転落したところへ周りの雪約1トンが胸の上へ落ち圧死したもの.

参考資料
新潟日報 1975年5月30日 15面
 
 
 

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No.16

 群馬県
発生年月日

1975年8月3日

発生時刻

12:50頃

天候

不明

発生場所
群馬県利根郡水上町
谷川岳 幽ノ沢本谷 幽ノ沢出合から200m谷に入った地点
標高900m付近
被災者

死 者

1

 

負傷者

1

死 者
東京都八王子市,自動車修理工,男性(26) 【死因は圧死】
 
 
負傷者
東京都八王子市,自動車修理工,男性(25) 【ろっ骨骨折などで2ヶ月の重傷】
 
 
入山目的 旅行
崩落の形態 自然崩落型
災害の概要

 3日午後0時50分ごろ,谷川岳幽ノ沢本谷で,雪渓の写真を撮っていた東京都八王子市,自動車修理工,男性Aさん(26)と東京都八王子市,自動車修理工,男性Bさん(25)の2人が崩れ落ちた雪の下敷きになった.一緒にきていた東京都立川市,無職,男性Cさん(26)らが約1時間後に2人を助け出したが,Aさんは圧死,Bさんもろっ骨骨折などで2ヶ月の重傷.
 沼田署の調べでは雪渓は幽ノ沢出合から200m谷に入ったところで高さ4m,幅10mが崩れ落ちた.Aさんらはオートバイ仲間6人で3日東京を出発,谷川岳へ遊びに来ていた.この日の谷川岳は一般観光客6000人のほか,登山者100人でにぎわっていた.

参考資料
上毛新聞 夕刊 1975年8月3日 9面
 
 
 

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No.17

 富山県
発生年月日

1975年9月27日

発生時刻

11:10頃

天候

不明

発生場所
富山県中新川郡立山町
黒部別山沢出合 下ノ廊下から400〜500m上流 
標高1500m付近
被災者

死 者

1

 

負傷者

1

死 者
東京都世田谷区,会社員,女性(22) 【死因は不明】
 
 
負傷者
東京都中央区,会社員,男性(24) 【腰を強打して歩行不能の重傷】
 
 
入山目的 登山
崩落の形態 誘発崩落型
災害の概要

 27日午前11時10分ごろ,北アルプス黒部別山沢出合(下ノ廊下から400〜500m上流.標高約1500m)で,スノーブリッジ上を登山中の東京都中央区,会社員,男性Aさん(24)と,別パーティーの東京都世田谷区,会社員,女性Bさん(22)がブリッジ崩壊のため約7m下に転落した.Bさんは雪の下敷きとなり行方不明,Aさんは救助されたが腰を強打して歩行不能の重傷.
 Aさんは東京都荒川区,団体職員,女性Cさん(23)と2人で黒四ダムから阿曽原に向かっていたが,近くを歩いていた男女2人パーティーのBさんとともに転落した.
 関西電力黒四ダム管理事務所への届出から県警山岳警備隊は27日午後,救助隊4人を編成して出発.現地へ着くのは午後6時過ぎになる見込み.28日早朝,さらに隊員7人を出動させることにしている.Aさんら2人は26日夜東京を出発,黒部一帯を回って28日夜帰宅予定だった.
<続報>
 行方不明となっていたBさんは,28日の捜索で発見されたが,Bさんはすでに死亡していた.
 富山県警山岳警備隊の調べによると当初,別のパーティーのAさんとBさんがスノーブリッジの上を登山中,ブリッジ崩壊のため約7m下に転落した,と伝えられていたが,その後の調べでBさんは当時,沢への水を汲みに出かけ,上から落ちてきた雪塊に埋まったものとわかった.富山県警山岳警備隊は27日夜から隊員9人を現場に派遣,28日午前から救助にあたり,午後8時ごろ長野県大町市の病院に遺体とAさんを収容した.

参考資料
富山新聞 1975年9月28日 19面
富山新聞 1975年9月29日 13面
 
 

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No.18

 群馬県
発生年月日

1976年7月17日

発生時刻

18:00頃

天候

不明

発生場所
群馬県利根郡水上町
谷川岳 マチガ沢S字付近
標高1100m付近
被災者

死 者

0

 

負傷者

1

死 者
 
 
 
負傷者
埼玉県上尾市,大学2年生,男性(27) 【右足を折って3ヶ月のけが】
 
 
入山目的 スキー
崩落の形態 誘発崩落型
災害の概要

 17日午後6時ごろ,谷川岳マチガ沢S字で埼玉県上尾市,大学2年生,男性Aさん(27)と埼玉県上尾市,会社員,男性Bさん(27)の2人が雪渓の陥没に巻き込まれ,Aさんは落ちてきた雪塊で右足を折って3ヶ月のけが.2人は雪渓でスキーをして帰る途中だった.

参考資料
上毛新聞 1976年7月19日 11面
 
 
 

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No.19

 富山県
発生年月日

1978年7月31日

発生時刻

10:40頃

天候

不明

発生場所
富山県中新川郡立山町
剱岳 東側の北股
標高2000m
被災者

死 者

2

 

負傷者

0

死 者
東京都品川区,幼稚園教諭,女性(23) 【死因は不明】
横浜市保土ヶ谷区天,会社員,男性(35) 【死因は不明】
 
負傷者
 
 
 
入山目的 登山
崩落の形態 自然崩落型
災害の概要

 31日午後,富山県警山岳警備隊に入った連絡によると,31日午前10時40分ごろ,剱岳東側の北股(標高2000m)を登はん中の山岳会4人パーティーのうち,東京都品川区,幼稚園教諭,女性Aさん(23)と横浜市保土ヶ谷区,会社員,男性Bさん(35)の2人が,長さ30m,幅15m,厚さ4mのスノーブリッジの下をくぐっていたところ,突然この雪渓が頭上で崩れて2人は下敷きになり,Aさんは即死,Bさんも間もなく死亡した.先にスノーブリッジをくぐり難を逃れた他の2人のうち,1人が剱沢にある剱沢警備派出所まで来て連絡してわかったもの.富山県警山岳警備隊員や中央大学岳友会メンバーら12人が現場に向かい,31日夕方,2人の遺体を500m下流の二股まで下ろした.
 Aさんらは山岳会の一員とし30日,長野県大町側から立山東側の真砂沢に入山.この日は4人パーティーを組んで仙人山(標高2211m)を1周するコースで北股を登はん中,この事故に遭った.
 富山県警山岳警備隊では「いまごろの時期は雪渓が一番溶けやすく注意が必要だ.スノーブリッジの場合は見れば危険かどうか分かったはずだが」と話している.
 遭難現場の北股は,剱沢と真砂沢の合流点下流の二股から仙人山や仙人池,剱岳北側の池平山(標高2561m)に至る南北に延びている谷のルート.

参考資料
富山新聞 1978年8月1日 15面
 
 
 

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No.20

 富山県
発生年月日

1981年7月26日

発生時刻

10:45頃

天候

不明

発生場所
富山県上新川郡大山町
針ノ木岳 針の木谷南沢出合から約1.5km上流の沢
標高1892m
被災者

死 者

1

 

負傷者

0

死 者
神奈川県大和市,高校3年生,男性(18) 【死因は不明】
 
 
負傷者
 
 
 
入山目的 登山
崩落の形態 自然崩落型
災害の概要

 26日午前10時45分ごろ,北アルプス針ノ木岳の針ノ木谷南沢出合から約1.5km上流の沢(標高1892m)で,高校登山部パーティー20人のうち,神奈川県大和市,高校3年生,男性Aさん(18)が突然,崩壊した雪のブロック(縦,横とも約5m,重さ約30トン)の下敷きになった.連絡で富山県警山岳警備隊員2人が救助に向かっているが現場は無線連絡が取れず安否が気遣われている.
 県警山岳警備隊によると,Aさんはブロックを背に仲間の生徒に写真を撮ってもらおうとしたところ,突然,雪のブロックが倒れてきたらしい.
<続報>
 雪塊の下敷きになっていたAさんは27日午前9時ごろ遺体で発見された.
 Aさんは26日午前10時45分ごろ,針ノ木谷の南沢出合から約1.5km上流の沢で,雪のブロックを背にパーティー部員に写真を撮ってもらっていたところ,重さ約30トンの大きな雪塊が崩れ下敷きになった.このため,リーダーの教師や山岳警備隊員ら10人が徹夜で必死の救出作業をしていた.

参考資料
富山新聞 1981年7月27日 19面
富山新聞 1981年7月28日 19面
 
 

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No.21

 山形県
発生年月日

1981年7月26日

発生時刻

9:30頃

天候

不明

発生場所
山形県西置賜郡小国町
朝日連峰毛無沢
標高740〜1300mの間
被災者

死 者

0

 

負傷者

2

死 者
 
 
 
負傷者
山形県山形市,店員,男性(25) 【背中を強打】
山形県山形市,国鉄職員,男性(21) 【肩を脱臼】
 
入山目的 登山 (沢登り)
崩落の形態 自然崩落型
災害の概要

 山形県山形市に本部を置く登山団体で構成されたパーティー4人のうち,山形県山形市,店員,男性Aさん(25)と山形県山形市,国鉄職員,男性Bさん(21)が落下してきた雪の塊で大けがした.Aさんが背中を強く打って動けない状態,Bさんが肩を脱臼した.
 小国署の調べによると,4人は25日午後1時,山形を車で出発.午後6時に針生平に着き登山を開始,午後7時に大玉沢でビバーク.26日は午前4時45分に出発し,荒川の本流沿いに登り,午前9時半ごろ毛無沢を登り始めたところで,落下してきた縦50cm,横70cm大の雪の塊の直撃を受け,約3m流され大けがをした.
 パーティーの1人によると,幅10m,厚さ3mぐらいの雪渓を登ろうとしたところ突然,雪の塊が落下し,逃げる間もなかったという.

参考資料
山形新聞 1981年7月27日 15面
山形新聞 1981年7月28日
 
 

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No.22

 富山県
発生年月日

1981/8/13

発生時刻

10:30頃

天候

不明

発生場所
富山県下新川郡朝日町
朝日岳 柳又谷の大ナル谷出合
標高1500m付近
被災者

死 者

1

 

負傷者

0

死 者
東京都葛飾区,大学助手,男性(33) 【死因は不明】
 
 
負傷者
 
 
 
入山目的 登山
崩落の形態 自然崩落型
災害の概要

 富山県警山岳警備隊に13日夕,入った連絡によると,13日午前10時半ごろ,北アルプス朝日岳柳又谷の大ナル谷出合(標高1500m)で東京の山岳会パーティー5人のうち,東京都葛飾区,大学助手,男性Aさん(33)が突然崩壊したスノーブリッジの下敷きになった.スノーブリッジは幅約2m,長さ約30mで,Aさんの生死は分かっていない.
 パーティーのうち2人が白馬岳の山小屋に13日午後5時5分ごろ,届けたもので,14日,東京から同パーティの救援隊4人が入山するとともに県警山岳警備隊から5人の警察官が救助活動に入る.天候によっては富山空港からヘリコプターも出動させる.
 同パーティーはさる9日,宇奈月温泉から入山,柳又を遡行し,白馬岳を経て16日に下山する予定だった.
<続報>
 Aさん(33)の救助作業をしていた東京の山岳会と入善署の捜索隊は14日午後6時半ごろAさんを遺体で発見した.

参考資料
富山新聞 1981年8月14日 15面
富山新聞 1981年8月15日 15面
 
 

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No.23

 群馬県
発生年月日

1983年7月24日

発生時刻

早朝

天候

不明

発生場所
群馬県利根郡水上町
谷川岳 幽ノ沢
標高900〜1150mの間
被災者

死 者

0

 

負傷者

2

死 者
 
 
 
負傷者
東京都秋川市,高校教諭,男性(46) 【右足の骨を骨折】
東京都日野市,会社員,男性(24) 【鼻骨を骨折】
 
入山目的 登山
崩落の形態 誘発崩落型
災害の概要

 24日早朝,幽ノ沢を7人パーティーで登っていた東京都秋川市,高校教諭,男性Aさん(46)と東京都日野市,会社員,男性Bさん(24)は,雪渓が崩れたため約5m転落した.Aさんが右足の骨,Bさんが鼻骨を折った.

参考資料
上毛新聞 1983年7月25日 15面
 
 
 

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No.24

 北海道
発生年月日

1986年8月28日

発生時刻

11:45頃

天候

不明

発生場所
北海道静内郡静内町
日高山系ナナシ沢 1823m峰南面
標高1040m付近
被災者

死 者

1

 

負傷者

0

死 者
北海道札幌市,大学2年生,男性(20) 【死因は胸部圧迫】
 
 
負傷者
 
 
 
入山目的 登山 (沢登り)
崩落の形態 自然崩落型
災害の概要

 28日午前11時50分ごろ,日高山系ナナシ沢の1823m峰南面(標高1040m)付近を登山中の大学山岳部パーティー3人のうち,北海道札幌市,大学2年生,男性Aさん(20)は崩落した雪渓の雪の下敷きになり,死亡した.
 リーダーの北海道札幌市,大学4年生,男性Bさん(22)と北海道札幌市,大学3年生,男性Cさん(20)は無事で,2人は29日午後2時過ぎ,静内町の北電東の沢発電所工事現場まで下山,事故を大学に連絡し,大学から静内署に通報があった.
 同パーティーは27日,日高管内静内町西の沢から入山し,十勝側へ日高山系を縦走途中に事故が発生した.静内署で2人から事故当時の状況を聴いているが,Bさんを先頭に死亡したAさん,Cさんの順で間隔を置いてスノーブリッジ内を通過中,スノーブリッジの一部が崩れ,広さ約6㎡,厚さ40cmほどの雪の塊がAさんを直撃した.2人は氷状の雪をのこぎりで切り,約1時間後に助け出したが,胸部圧迫でAさんはまもなく死亡したという.
遺体運搬のため大学山岳部の16人が,30日午前,静内から現場へ向かう.同パーティーは27日に静内町から入山,ナナシ沢などを経て30日,十勝管内中札内村に下山予定だった.同山岳部によると,かなりの難コースという.

参考資料
北海道新聞 1986年8月30日 23面
北海タイムス 1986年8月30日
 
 

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No.25

 群馬県
発生年月日

1987年6月6日

発生時刻

8:00頃

天候

不明

発生場所
群馬県利根郡水上町
谷川岳 幽ノ沢大滝
標高1000m付近
被災者

死 者

1

 

負傷者

0

死 者
神奈川県相模原市,会社員,男性(37) 【死因は不明】
 
 
負傷者
 
 
 
入山目的 登山
崩落の形態 誘発崩落型
災害の概要

 6日午前8時ごろ,谷川岳幽ノ沢大滝付近のスノーブリッジを歩いていた神奈川県相模原市,会社員,男性Aさん(37)が8m下の雪渓に転落して不明になった.同行の神奈川県座間市,会社員,男性Bさん(36)が沼田署に届けた.
 調べによると,AさんとBさんは同じ山岳会に所属しており,5日に2人で一ノ倉で野営し,6日午前7時半に幽ノ沢V字に向かった.転落後,Bさんがザイルを使って雪渓間に入ったが見つからなかった.
<続報>
 行方不明になっていたAさん(37)は7日午前6時20分ごろ,遭難地点の大滝たきつぼ内で遺体となって発見された.

参考資料
上毛新聞 1987年6月7日 19面
上毛新聞 1987年6月8日 17面
 
 

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No.26

 群馬県
発生年月日

1987年7月19日

発生時刻

12:20頃

天候

不明

発生場所
群馬県利根郡水上町
谷川岳 マチガ沢S字
標高1100m付近
被災者

死 者

0

 

負傷者

1

死 者
 
 
 
負傷者
群馬県北群馬郡吉岡村,小学校教諭,男性(38) 【腰の骨を折り重傷】
 
 
入山目的 スキー
崩落の形態 誘発崩落型
災害の概要

 19日午後0時20分ごろ,谷川岳マチガ沢S字でスキーをかついで残雪の上を歩いていた群馬県北群馬郡吉岡村,小学校教諭,男性Aさん(38)は足元の雪がすっぽりと下に崩れ落ちたため,そのまま雪下の岩場に3m転落した.目撃した登山者が同岳登山指導センターに連絡,沼田署員らが救出に向かいAさんを救出.Aさんは沼田市内の病院に収容されたが,腰の骨を折っており重傷.

参考資料
上毛新聞 1987年7月20日 19面
 
 
 

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No.27

 山形県
発生年月日

1987年8月13日

発生時刻

14:30頃

天候

不明

発生場所
山形県西置賜郡小国町
飯豊連峰梅花皮(かいらぎ)小屋(標高1860m)から約700m下の雪渓 
標高1500m付近
被災者

死 者

0

 

負傷者

1

死 者
 
 
 
負傷者
東京都北区,卸業,男性(50) 【左太もも骨折】
 
 
入山目的 登山
崩落の形態 誘発崩落型
災害の概要

 13日午後4時ごろ,飯豊連峰の石転び沢を登山中の東京都北区,卸業,男性Aさん(50)が雪渓が崩れたため沢に転落し,左太ももを骨折して動けなくなった,と通り掛かりの登山者を通して小国署に通報があった.
 小国署員と地元遭難対策委員会のメンバーら13人が午後5時半,救助に向かった.調べによると,Aさんは都内の登山仲間2人と一緒に13日午後2時半ごろ,小国町内から石転び沢を登って梅花皮小屋に向かう途中,足元の雪渓が崩れ,Aさんだけが沢に落ちた.
 動けない状態だったため,通り掛かりの学生5人のパーティーがAさんを引き揚げ,別の登山者が梅花皮小屋から無線で事故を通報した.
 現場は,梅花皮小屋(標高1860m)から約700m下の雪渓で,通称ほん石転び沢の左岸で,小国町は県を通じて陸上自衛隊第6飛行隊にヘリコプターの出動を要請したが,現場付近はガスのため視界が約30mと悪く,ヘリによる救助を断念した.

参考資料
山形新聞 1987年8月14日 19面
 
 
 

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No.28

 群馬県
発生年月日

1991年8月11日

発生時刻

午前

天候

不明

発生場所
群馬県利根郡水上町
谷川岳 大倉沢「二又」
標高1350m付近
被災者

死 者

1

 

負傷者

0

死 者
埼玉県川口市,会社員,男性(36) 【死因は首の骨を折る】
 
 
負傷者
 
 
 
入山目的 登山 (沢登り)
崩落の形態 自然崩落型
災害の概要

 11日午後2時50分ごろ,谷川岳大倉沢「二又」付近で,沢登りをしていた埼玉県川口市,会社員,男性Aさん(36)が落ちてきた雪塊の下敷きになったと,同行の登山者が谷川岳登山指導センターを通じて沼田署に届けた.
 Aさんは10日午後,大倉沢出合で一泊.翌11日朝から仲間3人と沢を登り始めたが,1.5kmほど登った二又付近で,スノーブリッジをくぐったところ,雪が崩壊し,最後尾を登っていたAさんが約10㎥の雪の下敷きになった.残る3人は無事で1人が連絡のため下山,2人が現場に残っている.現場は同出合から3時間あまり登った地点であることから,沼田署では12日早朝救出作業に向かう.
<続報>
 Aさんの捜索は現場でスノーブリッジの崩落が続き,上方にも崩れかけたスノーブリッジがあることから二次遭難の危険性が高く,午後1時すぎに活動を中止した.今後の捜索は現場の状況をみて再開する.
<続報>
 Aさんは19日午後1時半ごろ,家族らがチャーターした民間ヘリコプターで遺体で収容された.Aさんは首の骨を折っていた.沼田署によると,ヘリコプターには沼田署谷川岳警備隊員が同乗,現地に先着していたAさんの所属する東京都内の山岳会の5人と協力して遺体を収容した.

参考資料
上毛新聞 1991年8月12日 18面
上毛新聞 1991年8月13日 20面
上毛新聞 1991年8月20日 20面
 

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No.29

 山形県
発生年月日

1993年5月23日

発生時刻

午前

天候

不明

発生場所
山形県西置賜郡飯豊町高峰
手ノ子沢川上流付近
標高は不明
被災者

死 者

1

 

負傷者

0

死 者
山形県飯豊町,会社員,男性(53) 【死因は不明】
 
 
負傷者
 
 
 
入山目的 山菜採り
崩落の形態 誘発崩落型
災害の概要

 23日午後6時ごろ,山形県飯豊町高峰の手ノ子沢川で,山形県飯豊町,会社員,男性Aさん(53)が死んでいるのを,捜していた親戚が見つけた.
 長井署の調べによると,Aさんは23日午前5時ごろ「山菜採りに行ってくる.午前10時までに帰る」と家族に言い,1人で車で外出.昼になっても帰らないことから,親戚が捜したところ,高峰の中通地区の林道で車を発見.長井署に通報後,近くの手ノ子沢川の上流付近を捜した結果,午後6時ごろ,沢の底の雪ぴの下で死んでいるのを見つけた.
 現場は切り立った沢で,沢の上から雪ぴに転落.一部崩れた雪の下敷きになったとみられる.

参考資料
山形新聞 1993年5月24日 21面
 
 
 

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No.30

 福島県
発生年月日

1993年5月29日

発生時刻

12:00頃

天候

快晴

発生場所
福島県南会津郡伊南村
伊南村内川の深瀬沢 国道352号から約1km北西に上った地点
標高800m付近
被災者

死 者

1

 

負傷者

0

死 者
福島県南会津郡伊南村,会社員,女性(43) 【死因は不明】
 
 
負傷者
 
 
 
入山目的 山菜採り
崩落の形態 自然崩落型
災害の概要

 29日正午ごろ,伊南村内川の深瀬沢で山菜採りから帰る途中,雪渓の下を歩いていた,福島県南会津郡伊南村,会社員,女性Aさん(43)の頭に,せり出していた雪の塊が落ちた.同行していた会社の同僚の女性が助けを求めにふもとまで下り,約30分後に戻ったところ,Aさんはすでに死亡していた.田島署で死因を調べている.
 田島署の調べでは,Aさんは会社が休みのため同僚と2人で内川地区の山に入った.山菜を採り終え下山途中,幅約14m,長さ約15m,厚さ約5mの雪渓のわきを通ったところ,突然,大きな雪の塊が崩れ落ちてAさんを直撃した.
 現場の沢は,国道352号から約1km北西に上がった地点.沢にはまだ約4,5mの積雪が残っていたが,この日は快晴で気温も上昇していた.

参考資料
福島民報 1993年5月30日 19面
河北新報 1993年5月30日
 
 

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No.31

 長野県
発生年月日

1993年8月13日

発生時刻

13:00頃

天候

不明

発生場所
長野県北安曇郡白馬村
白馬岳の白馬大雪渓
標高1600〜2200mの間
被災者

死 者

0

 

負傷者

1

死 者
 
 
 
負傷者
広島県賀茂郡大和町,小学校長,男性(58) 【頭や足にけが】
 
 
入山目的 登山
崩落の形態 誘発崩落型
災害の概要

 13日午後1時ごろ,北アルプス・白馬岳の白馬大雪渓で,広島県賀茂郡大和町,小学校長,男性Aさん(58)が雪渓を踏みぬき約4m下の岩場に転落.頭や足にけがをし動けなくなった.常駐隊員が駆け付け,午後4時前,県警ヘリで救助された.

参考資料
信濃毎日新聞 1993年8月14日 26面
 
 
 

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No.32

 山形県
発生年月日

1993年8月14日

発生時刻

10:00頃

天候

発生場所
山形県西置賜郡小国町
飯豊連峰ほん石転び沢
標高1700m付近
被災者

死 者

0

 

負傷者

1

死 者
 
 
 
負傷者
群馬県前橋市,会社員,男性(63) 【腰を強打】
 
 
入山目的 登山
崩落の形態 誘発崩落型
災害の概要

 14日午前10時ごろ,飯豊連峰の小国町側のほん石転び沢(標高約1700m)で登山中の群馬県前橋市,会社員,男性Aさん(63)が20m下に転落.腰を強打し動けなくなったところを通りかかったパーティーに救助され町内の病院に運ばれた.
 小国署の調べによると,この日飯豊連峰は時折強い雨と風に見舞われる悪天候.男性Aさんがほん石転び沢の雪渓にさしかかった際,足元から雪渓が崩壊したらしい.Aさんは腰に怪我しているものの生命に別状はない.

参考資料
山形新聞 1993年8月15日 23面
 
 
 

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No.33

 群馬県
発生年月日

1996年6月16日

発生時刻

不明

天候

不明

発生場所
群馬県利根郡水上町
谷川岳 一ノ倉沢衝立岩北稜下部
標高1200m付近
被災者

死 者

2

 

負傷者

0

死 者
埼玉県志木市,印刷業,男性(53) 【死因は不明】
千葉県松戸市,会社員,女性(42) 【死因は不明】
 
負傷者
 
 
 
入山目的 登山
崩落の形態 誘発崩落型
災害の概要

 谷川岳一ノ倉沢衝立岩北稜下部の雪渓で埼玉県志木市,印刷業,男性Aさん(53)と千葉県松戸市,会社員,女性Bさん(42)が16日に転落した事故で,沼田署は17日までに,2人の死亡を確認した.
 AさんとBさんは16日に日帰りの予定で入山,衝立岩を登り,北稜下降ルートで下山していたが,途中の雪渓(幅約300m,長さ約700m)を渡っているとき,長さ約20m,幅約5mに渡って2人の足元の雪渓が崩れて約10m転落,雪の固まりに挟まった.
 付近を下山中だった神奈川県の山岳会のパーティーが雪の崩れる大きな音を聞き,現場で2人を発見したが,その時はまだ2人とも生存していたらしい.通報を受けた谷川岳警備隊員らは16日午後9時25分に現場に到着.Aさんは16日午後10時20分,センター職員に背負われて下山途中に死亡.雪渓に埋まっていたBさんは,救助活動中の16日午後10時半に死亡が確認された.
 AさんとBさんは東京都大田区の山岳会に所属.Bさんは登山暦20年のベテラン,Aさんも5年以上の経験があった.
 衝立岩の北稜下降ルートは,岩登りとしては上級コース.今年は冬の大雪などの影響で,事故現場の雪渓は例年より1ヵ月ほど前の状態だった.同署は「ここ数日温度が上がったため,雪渓が崩れやすい状況だったのではないか」と見ている.

参考資料
上毛新聞 1996年6月18日 16面
 
 
 

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No.34

 群馬県
発生年月日

1996年7月14日

発生時刻

7:35頃

天候

不明

発生場所
群馬県利根郡水上町
谷川岳 白毛門沢
標高1000m付近
被災者

死 者

1

 

負傷者

0

死 者
東京都府中市,大学3年生,男性(22)
 
 
負傷者
 
 
 
入山目的 登山
崩落の形態 自然崩落型
災害の概要

 14日午前7時35分ごろ,谷川岳白毛門沢付近のアーチ型スノーブリッジ(高さ約3m)で雪塊の一部(幅2m奥行2m)が崩れ,登山中の東京都府中市,大学3年生,男性Aさん(22)を直撃.Aさんは背中を強く打って死亡した.
 沼田署の調べによると,Aさんは大学のワンダーフォーゲル部の仲間4人と1泊2日の計画で,白毛門に登るため,13日午後8時ごろ乗用車で土合駅に着いた.土合駅駐車場で仮眠を取った後,14日午前6時に土合の登山口から入山.白毛門沢を400〜500mのぼり,スノーブリッジをくぐろうとしたところ崩れ,先頭を歩いていたAさんが巻き込まれたという.
 この時期,スノーブリッジは気温が上昇するため崩れやすく,谷川岳登山指導センターでは下を通過しないように指導していた.

参考資料
上毛新聞 1996年7月16日 19面
 
 
 

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No.35

 富山県
発生年月日

1996年10月11日

発生時刻

13:00頃

天候

不明

発生場所
富山県下新川郡宇奈月町
剱岳 仙人池ヒュッテ付近 
標高1600m付近
被災者

死 者

0

 

負傷者

1

死 者
 
 
 
負傷者
埼玉県浦和市,会社員,男性(38) 【右足の骨を折るなど重傷】
 
 
入山目的 登山
崩落の形態 誘発崩落型
災害の概要

 11日午後1時ごろ,北アルプス剱岳の仙人池ヒュッテ付近(標高約1600m)で,埼玉県浦和市,会社員,男性Aさん(38)が雪渓のクレバスに約10m落下した.付近にいた山小屋従業員の連絡で,県警山岳警備隊や県警のヘリが出動しAさんは富山市の県立中央病院に運ばれたが,右足の骨を折るなど重傷を負った.
 調べでは,Aさんは単独で9日に入山し,10日は阿曽原方面に向かう途中に雪渓の割れ目に落ち,崩落した雪の下敷きになった.

参考資料
富山新聞 1996年10月12日 29面
 
 
 

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No.36

 群馬県
発生年月日

2000年7月22日

発生時刻

10:00頃

天候

不明

発生場所
群馬県利根郡水上町
谷川岳 芝倉沢から50m入った地点
標高1000m付近
被災者

死 者

0

 

負傷者

1

死 者
 
 
 
負傷者
東京都目黒区,会社員,女性(32) 【内臓破裂などで重傷】
 
 
入山目的 登山
崩落の形態 誘発崩落型
災害の概要

 22日午前10時ごろ,谷川岳芝倉沢で,登山中の外国人グループ7人のうち,3人が崩れたスノーブリッジとともに2mあまり転落し,ドイツ国籍の女性で,東京都目黒区,会社員,女性Aさん(32)が内臓破裂などで重傷を負った.転落した他の2人にけがはなかった.
 沼田署の調べによると,Aさんは午前5時から,東京都内の登山グループに所属する外国人仲間6人とともに登山を開始.7人縦列になって登山していたところ,芝倉沢出合から50mほど入った付近で,前方から4番目のAさん以下3人が足元の雪渓が崩れたため,落下した.

参考資料
上毛新聞 2000年7月23日 15面
 
 
 

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No.37

 石川県
発生年月日

2000年8月15日

発生時刻

9:15頃

天候

不明

発生場所
石川県石川郡尾口村
白山山系の奥長倉
標高1500m付近
被災者

死 者

1

 

負傷者

1

死 者
奈良県宇陀郡榛原町,会社員,男性(59) 【死因は両足の切断や骨盤骨折などよる外傷性ショック】
 
 
負傷者
大阪府大阪市,大阪市職員,男性(58) 【肋骨などが折れて3週間のけが】
 
 
入山目的 登山 (沢登り)
崩落の形態 自然崩落型
災害の概要

 15日午前11時半ごろ,石川県尾口村,白山山系の奥長倉で「2人が崩れた雪渓に埋まった」と,下山してきた大阪の登山グループのメンバーから白山消防署に通報があった.大阪府大阪市,大阪市職員,男性Aさん(58)は県消防防災ヘリに救助されたが,肋骨などが折れて3週間のけが.奈良県宇陀郡榛原町,アウトドア用品メーカー社員,男性Bさん(59)は雪塊の下から救出されたが,すでに死亡しているとみられる.霧が濃くなったため,ヘリコプターでの搬送ができず,日没とともに救助活動はいったん打ち切られた.16日に再開される.
 鶴来署などの調べによると,一行は男性4人,女性2人で14日朝に入山し,テントで1泊した後,沢沿いを上流に向かい,午前9時15分ごろ標高1500m付近にたどり着いた.進路に雪渓があったため,2人がルート確保のためザイルを使って上っていたところ,雪渓が長さ5〜6m,幅3〜4mにわたって突然崩れ,AさんとBさんが下敷きになった.
<続報>
 崩落した雪渓の下敷きとなったBさんの死因は両足の切断や骨盤骨折などよる外傷性ショックで,ほぼ即死状態だったことが16日の検視で分かった.Bさんは登山用品メーカーの管理職で,登山歴30年以上のベテラン登山家であり,他のメンバー6人も登山歴20年以上のベテランだった.

参考資料
朝日新聞 夕刊 2000年8月15日 11面
朝日新聞 2000年8月16日 31面
北国新聞 2000年8月17日 29面
ほか

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No.38

 富山県
発生年月日

2000年8月15日

発生時刻

13:30頃

天候

不明

発生場所
富山県中新川郡立山町
黒部渓谷
標高1500m付近
被災者

死 者

0

 

負傷者

1

死 者
 
 
 
負傷者
富山県富山市,製作所経営,男性(55) 【背骨や腰などの骨折で重傷】
 
 
入山目的 登山
崩落の形態 誘発崩落型
災害の概要

 15日午前6時半ごろ,黒部峡谷に入山していた富山県富山市,製作所経営,男性Aさん(55)が,崩落した雪渓に巻き込まれて転落し動けなくなったと,山小屋を通じて黒部署に通報があった.1時間後,県警のヘリコプターがAさんを救助したが,背骨や腰などの骨折で重傷.
 同署の調べでは,Aさんは仲間と4人で13日から入山し,14日午後1時半ごろ,標高約1500mの渓流を渡っていたところ崩落に遭い,約30m下の谷底に転落したという.

参考資料
朝日新聞 2000年8月16日 25面
 
 
 

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No.39

 山形県
発生年月日

2000年8月16日

発生時刻

16:30頃

天候

発生場所
山形県飽海郡遊佐町
鳥海山 矢島口登山道8合目付近
標高1800m付近
被災者

死 者

0

 

負傷者

1

死 者
 
 
 
負傷者
秋田県本庄市,自営業,男性(43) 【右脚を骨折するなど重傷】
 
 
入山目的 登山
崩落の形態 自然崩落型
災害の概要

 16日午後4時半ごろ,山形県飽海郡遊佐町の鳥海山矢島口登山道8合目付近で,秋田県本庄市,自営業,男性Aさん(43)が,登山中に崩落した雪渓の1部に当たり,右脚を骨折するなどの重傷を負った.
 矢島地区消防本部などによると,Aさんは妻(37)と秋田県雄勝郡羽後町,会社員,男性Bさん(44)の3人で16日午前8時ごろから登山を始めた.下山途中,雨宿りをしていた8合目付近で,アーチ状になっていた雪渓の一部が突然崩れたという.

参考資料
河北新報 2000年8月18日
 
 
 

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No.40

 群馬県
発生年月日

2001/7/5

発生時刻

12:00頃

天候

不明

発生場所
群馬県利根郡水上町
谷川岳 ヒツゴー沢
標高750〜1450mの間
被災者

死 者

0

 

負傷者

2

死 者
 
 
 
負傷者
神奈川県横浜市,高校教諭,男性(45) 【頭などを打ち重体】
新潟県上越市,高校教諭,男性(40)  【左足を骨折し重傷】
 
入山目的 登山
崩落の形態 自然崩落型
災害の概要

 5日正午頃,谷川岳ヒツゴー沢付近で雪渓が崩落し,登山中の神奈川県横浜市,高校教諭,男性Aさん(45)と新潟県上越市,高校教諭,男性Bさん(40)に衝突した.2人は5日午後7時すぎまでに前橋市内の病院に収容されたが,Aさんは頭などを打って重体,Bさんも左足を骨折し重傷を負った.
 沼田署によると,男性4人のパーティーで,5日午前6時半ごろ,天神尾根を目指して谷川温泉を出発した.途中,トンネル状になった雪渓(縦約30m,横約20m,厚さ約2m)をくぐりぬけようとしたところ,突然,トンネル上部が崩れて2人にぶつかった.
 4人はともに高校教諭で,山仲間.うち1人が5日午後5時半ごろ,県登山指導センターを通じて沼田署に通報,沼田署谷川岳警備隊と県防災ヘリが出動して捜索に当たり,2人を救助した.

参考資料
上毛新聞 2001年7月6日 23面
 
 
 

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No.41

 北海道
発生年月日

2001年8月13日

発生時刻

13:00頃

天候

不明

発生場所
北海道紋別郡西興部村
ウエンシリ岳藻興部川 通称「氷のトンネル」
標高400m付近
被災者

死 者

0

 

負傷者

1

死 者
 
 
 
負傷者
男性(年齢不明) 【左足に軽いけが】
 
 
入山目的 観光
崩落の形態 自然崩落型
災害の概要

 13日午後1時ごろ,網走管内西興部村札滑の観光名所「氷のトンネル」で,天井部分などの氷が入り口から約17mにわたって崩れ落ち,中にいた男性1人が左足に軽いけがをした.
 当時,トンネルの入り口付近に3人,周囲に約10人の観光客がいた.
 興部署によれば,雪渓は13日現在,高さ約3.6m,幅約15.7m,長さ約60mになっており,1辺が8mある氷の塊も崩壊した.

参考資料
北海道新聞 2001年8月14日 27面
北海道新聞 2001年8月15日 21面
北海道新聞 2002年7月7日 32面
 

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No.42

 秋田県
発生年月日

2002年7月24日

発生時刻

15:00頃

天候

不明

発生場所
秋田県由利郡矢島町
鳥海山
標高1440m付近
被災者

死 者

0

 

負傷者

1

死 者
 
 
 
負傷者
秋田県由利郡矢島町,役場職員,男性(47) 【腰の骨などを折る大けが】
 
 
入山目的 遺体収容作業
崩落の形態 誘発崩落型
災害の概要

 24日午後3時ごろ,鳥海山6合目の岩場で発見された遺体の収容作業のため現地に向かっていた秋田県由利郡矢島町,役場職員,男性Aさん(47)の足元の雪渓が突然崩れ,約3m下に転落,腰の骨を折る大けがをした.
 調べでは,遺体収容には町山岳遭難救助隊員のAさんら11人態勢で現場に向かっていた.Aさんは転落後,県防災ヘリ「なまはげ」で本荘市内の病院に運ばれた.

参考資料
河北新報 2002年7月25日
 
 
 

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No.43

 山形県
発生年月日

2003年5月24日

発生時刻

10:00頃

天候

不明

発生場所
山形県西置賜郡小国町小玉川
中の俣川 通称「入り滝沢」の斜面
標高450〜800mの間
被災者

死 者

0

 

負傷者

1

死 者
山形県山形市,無職,男性(76) 【死因は右足の大腿部など多発骨折による外傷性ショック】
 
 
負傷者
 
 
 
入山目的 山菜採り
崩落の形態 誘発崩落型
災害の概要

 山形県小国町小玉川で24日午前,山菜採り中に雪渓の下に転落して動けなくなっていた山形県山形市,無職,男性Aさん(76)は同日午後7時20分,収容先の公立置賜総合病院で死亡した.死因は右足の大腿部など多発骨折による外傷性ショック.
 小国署の調べによると,Aさんは同日午前6時ごろから,小国町小玉川の中の俣川(通称・入り滝沢)の斜面で,親戚と2人でゼンマイ採りをしていたが,午前10時ごろ,雪渓を横断中に雪渓が崩落し,約15m下に落ちた.
 同行者が下山し,約1時間後,ふもとの民家から110番通報した.小国署員と山岳遭難対策救助隊が現場へ向かい,Aさんを発見.隊員2人がザイルで雪渓の下に降りて引き上げた.

参考資料
山形新聞 2003年5月25日 27面
朝日新聞 2003年5月25日 33面
 
 

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No.44

 山形県
発生年月日

2003年6月17日

発生時刻

7:45頃

天候

不明

発生場所
山形県西置賜郡小国町
飯豊連峰石転び沢出合下部 梅花皮沢と梶川の合流部付近
標高700m付近
被災者

死 者

1

 

負傷者

0

死 者
福島県郡山市,無職,女性(69) 【死因は不明】
 
 
負傷者
 
 
 
入山目的 登山 (ハイキング)
崩落の形態 誘発崩落型
災害の概要

 福島県郡山市,無職,女性Aさん(69)は,郡山市内のカルチャーセンターのハイキング教室の仲間ら42人と,16日午後11時ごろ,郡山市をバスで出発.翌17日午前4時ごろ,小国町の飯豊山荘に到着し,グループごとに,石転び沢と門内の出合を目指したが,午前7時45分ごろ,石転び沢出合下部の通称・梶川の出合の雪渓を歩いていたところ,突然,足元の雪渓が崩落し,2〜3m下の沢に転落した.Aさんは,アイゼンやピッケル,雨具などを装備していた.
 現場は梅花皮(かいらぎ)沢と梶川の合流部付近で,Aさんが転落した沢は,雪解け水で水温が低い上,流れが速く,大きな岩が数多くある.
<続報>
 7月11日,行方不明になっていたAさんと思われる遺体が崩落地点から2km下流の浅瀬で見つかった.行方不明から1週間後,山形県警の捜索は打ち切られていたが,姉妹が知人,民間山岳救助隊らと頻繁に山に入り,捜索していた.

参考資料
山形新聞 夕刊 2003年6月17日 3面
山形新聞 2003年6月18日 23面
福島民報 2003年6月18日 19面
河北新報 2003年7月13日 ほか

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No.45

 新潟県
発生年月日

2004年8月1日

発生時刻

11:30頃

天候

晴れ

発生場所
新潟県北魚沼郡湯之谷村
荒沢岳 西本城沢 
標高1000m付近
被災者

死 者

3

 

負傷者

1

死 者
新潟県長岡市,会社員,男性(50) 【死因は内臓破裂】
埼玉県熊谷市,建築業,男性(57) 【死因は窒息死】
東京都八王子市,非常勤講師,男性(64) 【死因は窒息死】
負傷者
埼玉県熊谷市,塗装業,男性(57) 【頭などに軽傷】
 
 
入山目的 写真撮影
崩落の形態 自然崩落型
災害の概要

 1日午前11時半ごろ,北魚湯之谷村の荒沢岳(1969m)に写真撮影に来ていた長岡市の男性ら4人が崩れた雪渓の下敷きになり,1人は自力で脱出したが3人が生き埋めになった.警察や消防が捜索したが,現地では周辺の雪渓がさらに崩れる危険性があることから1日夕,いったん捜索を打ち切り,2日午前5時から捜索を再開する.
 小出署の調べでは,生き埋めになったのは新潟県長岡市,会社員,男性Aさん(50),埼玉県熊谷市,建築業,男性Bさん(57),東京都八王子市,非常勤講師,男性Cさん(64)の3人.一緒に崩落した現場にいた埼玉県熊谷市,塗装業,男性Dさん(57)は自力で雪から抜け出し,頭などに軽症.
 崩落現場である雪渓は,高さ約3m,幅7〜8m,奥行き30mにわたる空洞ができており,4人は下流側の入り口から15mほど中へ入った付近で三脚を立てて雪渓内部を撮影中だった.
<続報>
 小出署災害対策本部は2日,Aさん,Bさん,Cさんの全員を遺体で収容した.3人はうつぶせの状態で倒れており,死因はAさんが内臓破裂,BさんとCさんが窒息死だった.
 Bさんを午前8時過ぎ,崩れた雪を約5m掘った場所で発見.Cさんは午前10時20分ごろ,Aさんは午後1時ごろ,Bさんより約8m山側の雪の中でそれぞれ見つかった.

参考資料
新潟日報 2004年8月2日
新潟日報 2004年8月3日
読売新聞 2004年8月2日
朝日新聞 2004年8月2日 ほか

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