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新潟大学教育学部附属長岡小学校で特別講義を行いました

2017年11月07日

平成29年11月7日に、新潟大学教育学部附属長岡小学校5年生67名を対象に特別講義を行いました。

講師の本研究所長・福岡浩教授は、「山と地震と地すべり」をテーマに、まず山がどのようにしてできるのかを説明しました。500mの高さの山ができるまでに25万年以上かかることを知った児童は、その時間の長さに驚いていました。

続いて、2004年に発生した新潟県中越地震を例に、地震が起きるメカニズムについて説明しました。児童は自分の住む地域にも活断層があること、今後また大きな地震が起きる可能性があること、災害へ備えることの大切さを学びました。

次に、新潟県は全国でも地すべりが多い県であることから、地震と地すべりの関連について地図を使いながら説明しました。特に、新潟県中越地震で大きな問題となった地すべり土砂が川をせき止める「地すべりダム」を取り上げ、何もしないと大洪水を引き起こす仕組みや対策について詳しく説明しました。

最後に、伝統的防災文化として地すべりを表す「野毛地(のげち)」という言葉を取り上げ、伝承的な言葉で棚田の崩れの前兆を敏感に感じ取りながら土地を利用してきたことを紹介しました。 

講義後は、児童達から「なぜ地震が起こるのか理解できた」「新潟県は地すべりがとても多い県だということが分かった」「自分の住む地域でも地震が起きることが分かった。備えをしっかりしていきたい」等の感想が寄せられ、児童達の災害に関する知識や防災意識を高める良い機会となりました。