下記の通り第９回災害環境科学セミナーを開催いたします。 多くの皆様のご参加をお待ちしております。

演題

火山における地殻変動観測

演者

木村　一洋（気象庁火山課調査官）

日時

平成2016年７月26日（火）17:00～18:00

場所

災害・復興科学研究所　1階　プレゼンテーションルーム

要旨

火山活動の監視を行う上で、地殻変動は重要な観測項目の１つである。地殻変動観測は、水準測量、光波、GNSS、傾斜計、ひずみ計・伸縮計、衛星SARの差分干渉解析などの多岐に渡る観測手段があり、それぞれの短所・長所を踏まえて使い分けていき、マグマ等、地下の物質の収支を把握することができる。いずれの観測データも、いかに火山活動以外のノイズをいかに除去するかで、シグナルを抽出しやすくなる。それらのうち、数百ｍの縦孔の底にセンサーを設置するような傾斜計やひずみ計は、潮汐などに加えて、降水や融雪などの影響も受ける。ここでは、様々な地殻変動観測を紹介しつつ、傾斜計データの降水補正と、そこに融雪も考慮させる場合の試行錯誤について紹介する。

問い合わせ先

河島克久（複合・連動災害研究部門）
E-mail：kawasima(at)cc.niigata-u.ac.jp（(at)をアットマークに変えて送信ください）