地形・地質要因による地盤災害の軽減に関する研究

               2004年中越地震・2007年中越沖地震被災地の地盤・地質環境

作成した地図

 

■ 地形分類図 −低地の微地形を分類

 地形分類図は,形成営力や形成時代,形態,構成物質などの特性により土地表面の地形を分類したもので,災害を引き起こす自然現象に対する土地の潜在的な可能性を知ることができる.今回は,特に低地の微地形を分類した地形分類図を作成した.

 

 

 

 

 

■ 地盤図 −沖積層の層厚により細分

 柏崎平野の地盤は,海岸部の更新統の基盤の高まりの上に砂丘砂が発達している部分,砂丘砂が表層から深度10m程度まででこれより下位が沖積層からなる部分と,沖積層のみから構成される3つのタイプに区分できる.このうち,沖積層から構成される低地を対象に,沖積層厚を示した地盤図を作成した.

 

 

 

 

■ 土地利用分類図 −過去の土地利用を分類

 過去の土地利用をみることにより,現在は市街地となっているような土地でも,その土地の履歴(生い立ち)を知る手がかりが得られる.そのため,過去に測量された正確な地形図から,明治末期(100年前)と昭和40年代(50年前)の2時期を選んで,土地利用の状況分類し,その結果を色分けして表示した地図にまとめた.