新潟大学 English

激震ゾーン(第2報)

卜部(災害研),鈴木,片岡,本郷,安井

 激震ゾーンを含めた地域の木造構造物の被害状況を検討した。この地域に見られる一般的な木造構造物に着目して被害の程度(ランク:下記)とその出現率から、それぞれの地域の被害を区分したものである(図1)。なお,ここでの区分は統計的検討が追いつかないためやや相対的な面も含まれており、現時点の暫定的区分である。また、外見上の被害から判定しているため、家屋内部の被害実態とは一致しない面があることをお断りしておきます。

被害の程度は低い方より

  • 木造2F(1F)の屋根被害(棟の部分の落下)
  • 木造2Fで1Fが農機具を入れる倉庫や車庫の大破・倒壊(街中の場合は1Fが店舗)
  • 木造2Fの一般住宅の建物のひずみによる大破・倒壊
  • 木造2Fの一般住宅で比較的施工が新しいものの建物のひずみによる大破・倒壊
  • 雪国3F構造(高床式木造2F構造)の2F以上の上もの建屋のひずみによる大破・倒壊
  • 雪国3F構造の1Fの鉄筋コンクリート部分に亀裂(上ものはひずみ)

例えば”激震ゾーン”では、ランク4までの被害が集落の木造構造物の80-90%で、ランク5の被害も見られる。