小林健太(大学院自然科学研究科)ほか、計7名
小千谷市の土川から若葉を調査した。
防災科研の地震計(K-NET小千谷 NIG019)が 1500galを記録した場所である。
地表の変状を構造地質学的視点から観察することが主な目的である。
観察結果
考察
道路が車道・歩道とも分離せずに変形していることから、少なくとも盛り土よ り下までが一様に変形していると判断される。(写真1) 縁石列が北西-南東方向に 短縮されることによって、瞬間的に座屈が生じて縁石が弾き出された。この短縮が断層運動によるものか否か、今後測量などにより検証する。また、マンホール外壁や自動販売機底面の“条線”は、北西-南東方向の振動を示唆している。(写真2-4)
この振動がS波によるものと仮定し、NIG019に記録された2Hz弱の周波数をそのまま適用すれば、マンホールの抜け上がり速度は約5cm/sと計算できる。